〔浅間山〕7日の噴火前と同様の地震活動の変化も(8/23)

気象庁地震火山部は23日16:00、群馬・長野両県にまたがる浅間山について、定例の「火山の状況に関する解説情報」を発表しました。
浅間山では、きのう22日以降、8月7日の噴火前と同様に山体浅部を震源とする低周波地震が減少し、やや高周波の地震が増加しています。
19日以降、噴煙の状況は、概ね100m以下と少ない状態で推移し、深部からのマグマ上昇を示す地震の増加や地殻変動は観測されていないことなど、噴火を発生させる程度の火山活動の高まりは認められないものの、噴火前と同様の地震活動の変化がみられていることから、7日と同程度の噴火が発生する可能性を考慮して、引き続き火山活動の推移を注意深くみていく必要があるとしています。

浅間山では8月7日22:08、顕著な前兆現象がないまま2015年6月19日以来、約4年2か月ぶりとなる小規模な噴火が山頂火口で発生しましたが、8日以降は観測されていません。気象庁は噴火を受け、7日22:30に噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から3(入山規制)に引上げましたが、19日11:00にレベル2(火口周辺規制)に引下げています。
なお、山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒するとともに、地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らず、噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意するよう呼びかけています。

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