久米島、海の豊かさ実感

 取材を兼ねて私用で17日から2泊3日で久米島に渡った。初日はシールガチ橋周辺を飛び込みで取材した。シールガチ橋とは干潮時に久米島のリーフから奥武島リーフに渡るための橋のことで、さまざまな魚が釣れる。ポイントに着くと、ファミリーやベテランの釣り人でにぎわっていた。

 親子で釣りに来ていた山川大知さんは良型のアオノメハタをはじめイシミーバイなどをコンスタントに釣り、橋の上で釣りをしていたベテランは7キロ近いマルコバンアジを釣り上げた。

 翌日は兼城漁港から第2太一丸で渡慶次ファミリーのマグロ釣りを取材した。早朝に用事を済ませて午前9時に出船した。1時間ほど船を走らせ4番パヤオに到着。パラシュート仕掛けで大型のマグロを狙った。この日は魚探の反応は良いが2枚潮で、マグロの食いが悪く、先に釣りをしていた船も全く釣れていない様子だった。

 しかし、久米島の船の中でも名船と名高い渡慶次船長の巧みな操船と、細かい棚の指示でコンスタントにキハダマグロがヒット。10キロ~24キロのキハダマグロ8匹他シビマグロやツムブリ、マンビカーなどが釣れ、午後1時半には納竿(のうかん)した。改めて久米島の海の豊かさに感心させられた取材となった。

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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