食品メーカーの北陸フレッシュフーズ（富山市清水元町、奥井聰社長）は、働き方改革による職場環境の改善で、工場に向かう階段の壁面に人気キャラクター「ハローキティ」をデザインした壁紙を貼り付けた。「癒やされる」「かわいい」などと女性従業員を中心に好評で、仕事に対するモチベーション向上に一役買っている。
壁紙はハローキティのライセンス元であるサンリオの監修に基づいたオリジナル品。合掌造り家屋とコラボレショーンしたハローキティ、ブリやホタルイカなどの富山の名産品、会社のロゴマークなどをあしらっている。
これまでは白を基調にした無機質な壁紙だったが、明るい気持ちで仕事場に向かってもらおうと、6月下旬に貼り替えた。ハローキティは海外でも人気が高く、技能実習生など外国人労働者にも喜ばれている。会員制交流サイト（SNS）を通じて、壁紙を自国の家族や友人に自慢する人も多いという。
人手不足が深刻化する中、同社は人員の確保・定着に力を入れている。平林一秀専務は「壁紙を変えるだけで職場が明るくなった。会社に対する従業員の愛着が深まればいい」と期待する。
