富山市出身の八村塁（NBA・ウィザーズ）と馬場雄大（Bリーグ・A東京）を擁するバスケットボール男子日本代表（世界ランキング48位）は24日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナでドイツ（同22位）との強化試合に臨み、86-83で逆転勝ちした。八村は両チームを通じ最多の31得点。馬場は終盤に逆転のフリースローを決めるなど10点を挙げ、ともに見事な番狂わせを演出した。
日本は前半、大型選手がそろう相手にインサイドを支配された。思うようにゴール下に切り込めず、外からのシュートを余儀なくされ決められない場面が目立った。35-42とリードされて試合を折り返した。
後半、八村を中心に猛反撃。第3クオーターに八村の豪快なダンクシュートや3点シュートなどで3点差まで追い上げた。第4クオーター、80-81の場面で馬場が速攻を仕掛けてファウルをもらい、フリースローを2本とも落ち着いて沈めて逆転。その後は懸命の守りで逃げ切った。
馬場は、速攻が逆転の端緒になり「地道な速攻が自分の『やりどころ』。チームにいい流れを与えられた」と納得の表情。八村は「みんな伸び伸びと、最後は気を引き締めてプレーできた。（勝利を）自信につなげたい」と話した。
日本は25日にチュニジア（同51位）とも強化試合を行い、31日に中国で開幕するワールドカップに臨む。 （社会部・中島慎吾）
