県出身3選手が成長ぶり披露 富山で東京六大学球宴

 故郷の野球ファンに成長した姿を披露した。24日に富山市民球場で行われた「東京六大学野球オールスターゲーム2019in富山」。県出身の3選手が出場し、地元での久しぶりのプレーに球場は拍手に包まれた。

 立山レンポーズの杉下裕哉(氷見高出、法政大2年)は先発登板。「気合を入れて投げたい」と話していた通り、140キロ台の直球を中心に真っ向勝負した。2回を無安打に封じ「最初はストライクが入らずどうなるかと思ったが、抑えられて良かった」と笑顔を見せた。

 五回には富山ワーンズの柳川貴宏(富山中部高出、東京大2年)がマウンドへ。直後に得点圏に走者を進められたが、崩れなかった。「友人からの『柳川』というコールがうれしかった」と、応援を背に気持ちのこもった投球で後続を打ち取り「思い切りよく投げられた」と満足そうに振り返った。

 村上智優(高岡南高出、早稲田大4年)は九回に代打で出場。チーム内の事情で前日夜に急きょ招集されたが「率直にうれしかった」という。大学野球屈指の投手、森下暢仁(明治大4年)に三振に仕留められたものの、「オールスターに出場でき、大学まで野球を続けたご褒美になった」と、すがすがしい表情だった。

 観戦した富山市西部中学校3年の高橋龍河さん(14)は「打球の伸びや速さが全然違う。将来は六大学リーグでプレーしてみたい」と目を輝かせていた。

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