シリア情勢学び楽しく交流 高岡・牧野で多文化共生のつどい

シリアの情勢を説明するサリムさん(右)=高岡市下牧野公民館

 高岡市の牧野校下多文化共生協議会(野村清人会長)は25日、下牧野公民館で多文化ふれあいのつどいを開き、参加者がシリアの情勢を学びながら交流を深めた

 ブラジル、マレーシア、エジプトなど7カ国出身の外国人を含む約120人が参加。シリア出身のサリム・マゼンさん(45)が内戦が続く母国の情勢を説明した。

 政治情勢や子どもが教育を受けられない環境にあることなどを紹介。宗教の違いについては「宗教に関係なく、一人の人間として生活すれば良い」と語った。

 参加者はシリアに関する○×クイズを楽しんだ後、パキスタン出身のモハメド・モムターズ・マリクさん(54)が作ったイスラム教の戒律「ハラル」に対応したカレーを味わった。

 牧野地区では10年ほど前から外国人が増加しており、昨年から多文化共生事業を展開。今年は5回予定し、次回は9月にブラジルをテーマに行う。

○×クイズを楽しむ参加者
カレーを調理するモハメドさん

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