卒業証書、先生が手作り 富山桜谷小教諭、心込め和紙すき

和紙をすき、卒業証書を作る石井教諭(右から2人目)と高島教諭(同3人目)ら

 富山市桜谷小学校(同市田刈屋)の教諭が26日、市ファミリーパーク(同市古沢)で、6年生42人分の卒業証書に使う和紙を手作りした。

 6年生担任の高島恭子さんと石井美和さんらが、和紙職人の川原隆邦さん(立山町)の指導を受けて制作した。原料となるコウゾとトロロアオイを水に混ぜ、木枠をゆっくりと動かして厚さが均一になるようにすいた。「桜」が付く校名にちなみ、証書にピンク色の糸を入れ、校章のシルエットの透かしもあしらった。

 和紙に児童の名前などを書き入れ、来年3月の卒業式で贈る。高島さんは「難しい作業だったが、すてきな証書を贈るために心を込めて作った」と話した。

 この取り組みは、呉羽丘陵を拠点に里山再生に取り組む市民団体「悠久の森実行委員会」が企画し今年で8年目。

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