巨大な数珠に息災願い 伊勢原「百万遍念仏数珠繰り回向」

約20メートルの数珠を回す親子連れら=24日、伊勢原市東大竹の大宝寺

 子どもの健やかな成長を願う夏の恒例イベント「地蔵盆ナイト」が24日、伊勢原市東大竹の大宝寺で開かれた。集まった檀家(だんか)や子どもたち約60人が、巨大な数珠を回す「百万遍念仏数珠繰り回向」に臨み、無病息災を祈った。

 同寺は延命子育地蔵尊を祭っており、地蔵盆は江戸時代後期から続いているとされる。百万遍念仏数珠繰り回向は午後5時10分ごろに開始。輪になった参加者は「南無阿弥陀仏」と唱えながら、木魚の音に合わせて、長さ約20メートルの太い数珠を回し続けた。

 金色の阿弥陀如来像が埋め込まれた玉の部分が回ってくると、額に近づけて無病息災と延命長寿を祈願。約10分間の数珠繰りが終わると参加者は汗びっしょりだった。家族と訪れた幼稚園年長の平山瑠菜ちゃん(5)は「またやってみたい」と笑顔を見せた。

 境内では市内の若者らが主催したイベントも開催され、フラダンスや日本舞踊が披露された。

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