長崎「参加」、佐賀けん制 4者協議で両知事

 九州新幹線長崎ルート新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)の整備について、「フル規格が適当」との見解をまとめた与党検討委の結論を与党PTが了承し、佐賀県などとの4者協議を国に求めたことについて、長崎県の中村法道知事は報道機関に「(協議に)しっかり参加していきたい」と述べた。一方、佐賀県の山口祥義知事は「短期間では決められない」と改めてけん制した。
 中村知事は県庁で取材に応じ、来年度予算の概算要求に環境影響評価費の計上を見送ることを与党PTが了承したことについて、「佐賀県の状況などに配慮されたのでは」と受け止めた。4者協議については「しっかりと参加して、佐賀県が(与党検討委の)基本方針に対してどのような考えか、これからどう取り組んでいくのか、お聞かせいただきながら一緒に検討を進めていきたい」と意欲を見せた。
 一方、山口知事は佐賀県庁で報道機関に対し、4者協議について「いろんな可能性があると思っている。特にフル(規格)に関しては短時間で決められるものではなく、幅広い議論がしたい」との考えを示し、協議の在り方について「しっかり国に確認したい」と述べた。

© 株式会社長崎新聞社