◆横浜DeNA7-6ヤクルト
最強助っ人リリーバーが、球団創設70年の歴史に新たな足跡を残した。
エスコバーが八回に今季63戦目のマウンドに上がった。2017年にパットンがつくった外国人投手のシーズン最多登板の球団記録を更新。メモリアルな一戦は連打などで1死二、三塁のピンチを背負ったが、最速157キロの直球で押し、2者連続の三振に切った。
来日3年目。今シーズンは6月にプロ野球の左腕最速となる160キロをマーク。前夜には自己最多タイの4勝目を挙げたばかりで乗っている。同世代で仲の良い守護神山崎は「(性格は)明るいし、実力も申し分ない。チームが救われている」と欠かせない存在だという。
ペナントレースは残り22試合。このままのペースで出場すれば、05年に阪神のウィリアムスが記録した外国人投手のシーズン最多登板記録(75試合)、さらには07年に木塚投手コーチが打ち立てた球団記録(76試合)の更新も現実味を帯びる。
「今まで通り先発を助け、ブルペンも助けてチームに貢献したい」とエスコバー。山崎に教わった日本語は今や左腕の口癖だ。「男は黙って投げるだけ」。これからもその信念を貫いていく。