教育、妊産婦の支援… 女性の課題テーマに議論 TICAD

TICADの公式サイドイベントとして、アフリカの女性をテーマに開かれたシンポ=横浜市西区のパシフィコ横浜

 第7回「アフリカ開発会議(TICAD)」が開幕した28日、公式サイドイベント「女性と少女が変えるアフリカの未来~ビジネスを通じた社会変革の可能性~」が、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開かれた。

 あいさつに立った横浜市の林文子市長は、女性が活躍できる社会を構築することは世界各国の課題とし、「女性のエンパワーメントに一層取り組む」と述べた。

 予防接種率の向上に尽力する国際機関「Gaviワクチンアライアンス」のヌゴジ・オコンジョ・イウェアラ理事長が基調講演。アフリカ諸国の課題に質の高い教育を女子に提供することを挙げ、「女性はもっと政治的、経済的な力を持たなければならない」と訴えた。

 パネルディスカッションには、女性を取り巻く社会的課題の解決に取り組むアフリカ企業の最高経営責任者ら5人が参加し、衛生的な生理用品の開発、アプリを使った妊産婦の相談サービスなどを紹介。司会の国際協力機構(JICA)シニア・ジェンダー・アドバイザー田中由美子さんが「ジェンダーの課題を可視化することが重要」と総括した。

 JICA、市、外務省が主催し、約300人が参加した。

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