アストロズ・コール 2ケタ奪三振15度の球団新記録を樹立

日本時間8月29日、本拠地ミニッツメイド・パークでのレイズ戦に先発したゲリット・コール(アストロズ)は、7回途中まで112球を投げ、4失点を喫したものの、今季自己最多タイとなる14奪三振をマーク。これが今季15度目の2ケタ奪三振となり、球団新記録を樹立した。

3対3の同点で迎えた7回表にヘスス・アギラーのタイムリーでレイズに勝ち越しを許し、続くマイク・ズニーノから14個目の三振を奪ったところで降板したコールだが、チームは直後の7回裏に3点を奪って逆転に成功。最終的には8対6でレイズを破り、貯金を40の大台に乗せた。

従来の球団記録は、J.R.リチャードが1978年と1979年にマークした14試合であり、コールは日本時間8月23日のタイガース戦で12個の三振を奪い、この記録に並んでいた。この日の試合で今季15度目の2ケタ奪三振をマークし、球団記録を更新。データサイト「Baseball Reference」によると、2ケタ奪三振15度は歴代17位タイの数字となっている。なお、歴代最多記録は1973年のノーラン・ライアン、1999年・2000年・2001年のランディ・ジョンソンがマークした23試合である。

また、同僚のジャスティン・バーランダーと熾烈な奪三振王争いを繰り広げているコールだが、この日の14奪三振を加えて今季252奪三振となり、バーランダーの243個を抜いて両リーグトップに浮上。コールの自己記録は昨季の276奪三振だが、故障離脱がなければこの数字を更新するのは確実であり、自身初となる300奪三振の大台到達も射程圏内に捉えている。

昨季290奪三振のバーランダーにも自身初の300奪三振達成の可能性があり、チームメイトによる300奪三振コンビ誕生となれば、2002年ダイヤモンドバックスのジョンソンとカート・シリングに次いで史上2組目の快挙となる。アストロズが誇る二枚看板のレギュラーシーズン残り1ヶ月のピッチングには、大きな注目が集まりそうだ。

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