横浜市営地下鉄が壁に衝突 運転士の居眠りが原因

引き込み線の壁に衝突した横浜市営地下鉄ブルーラインの列車=29日午前、横浜市泉区の踊場駅(同市提供)

 29日午前8時35分ごろ、横浜市泉区中田南1丁目、市営地下鉄ブルーライン踊場駅構内で、あざみ野発踊場行き下り列車(6両編成)が折り返し運転のために引き込み線に進入したところ、停止位置を越え、約30メートル前方の壁面に衝突した。乗客はいなかったが、男性運転士(42)が左膝などに軽傷を負った。

 原因について、市交通局は運転士が居眠りをしていたと説明した。終日、快速運転の運行を中止した。

 同局によると、踊場駅で乗客を降ろした後、列車は引き込み線(長さ約140メートル)に進入。運転士は一時停止せずにオーバーランし、列車を壁に衝突させた。先頭車両がへこんだほか、窓ガラスが割れた。

 運転士は同日午前1時すぎから4時間ほど、仮眠を取り、勤務に当たった。体調に異常は見られず、乗車前検査でもアルコールは検知されなかった。同局は「今後、詳細に原因などを調査する」としている。

 市営地下鉄では6月6日、下飯田駅(同区)を出発した始発上り電車が、線路上に放置された「横取り装置」に乗り上げて脱線、男性運転士が軽傷を負った。

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