ハム杉浦、故郷・帯広で移籍後最長の6回投げるも…4失点で4敗目「勝ちたかった」

日本ハム・杉浦稔大【写真:石川加奈子】

味方の失策から先制点を献上も…「だからこそ抑えたかったです」

■西武 5-2 日本ハム(29日・帯広)

 日本ハムの杉浦稔大投手が29日、生まれ育った帯広での西武戦に先発。日本ハムに移籍後最長となる6回を投げたが、8安打4失点(自責2)で4敗目を喫した。

 2年連続の凱旋登板でまたも白星をつかむことはできなかった。3回1死一塁で西武の秋山を三ゴロに打ち取ったが、打球を処理した近藤が二塁へ悪送球し、一、二塁とピンチが広がる。2死満塁となった後、中村に右前適時打を許して2点を先制された。

 4回には外崎と山川の連打、5回には森のソロで1点ずつを失った。今季11試合目の先発で初めて立った6回は先頭の外崎に中前打を許した後を3人で片付け、88球でマウンドを降りた。

「エラーもありましたが、だからこそ抑えたかったです」と悔やんだのは先制された場面だ。中村への初球、外角低め直球を右中間にはじき返された。「コース自体、ボールかどうかのつもり。ボール自体は悪くなかったと思いますが、それも分かった上で向こうが打ちに来ていたので、結果論ですけど、違う様子の見方があったのかなと思います」と振り返った。

 昨年8月1日の凱旋登板では、ロッテを相手に3回途中3安打4失点でマウンドを降りた。今年はこれまで5回止まりだったイニングを6回まで伸ばし、試合をつくった。「去年と違う部分は見せられたかなと思いますが、負けたことに変わりはないので。勝ちたかったです」。そう言って自分を責めたが、栗山英樹監督は「内容的にはすごくいいものがあった」と評価した。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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