地元食材でおもてなし 各国首脳にマグロや牛鍋 アフリカ開発会議(TICAD)

歓迎レセプションで県内産の食材を使った料理などを楽しむ各国首脳ら=28日夜、横浜市西区

 横浜で開催中のアフリカ開発会議(TICAD)では、各国首脳らを歓迎する食事会で、横浜野菜や湘南しらす、三崎マグロといった神奈川県内の食材を使った料理が振る舞われている。

 28日夜に行われた安倍晋三首相と林文子横浜市長共催のレセプション。ビュッフェ形式で和食や洋食が用意され、三崎マグロのにぎりずし、横浜産のナスや横須賀産のカボチャを使ったサラダなどが並んだ。県内で水揚げされたメダイを使ったアクアパッツァのほか、横浜発祥の牛鍋も出席者の舌を楽しませた。会場となった横浜ロイヤルパークホテルの料理人が約600人分を用意し、多様な宗教に配慮してベジタリアンやハラルにも対応した。

 27日夜の河野太郎外相(衆院15区)主催の夕食会では、天ぷらやしゃぶしゃぶなどとともに、湘南しらすを具材に使った焼きおにぎりが登場。熊澤酒造(茅ケ崎市)の日本酒「熊澤」も振る舞われ、各国の外相らに日本食の文化を発信した。

 外務省によると、地産地消を推進しようと県内の食材を積極活用したという。担当者は「各国首脳の皆さんに喜んで召し上がってもらえた」と話している。

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