「冥土」テーマ 仏具のまちPR 高岡伝統産業青年会 見本市(東京)出展 

「冥土」をイメージして仮装した青年会のメンバー

■若手職人 ユーモア交え

 高岡伝統産業青年会(尾崎迅会長)は、9月3~6日に東京で開かれる国際見本市「インターナショナルギフトショー」に出展する。「冥土のおみやげショップ」と銘打ち、仏具のまち高岡をユーモアたっぷりに紹介する。伝統を受け継ぎつつ、時代に合ったものづくりに挑む若手職人の情熱を発信する。(西部本社・浜田泰輔)

 会場の東京ビッグサイトに約20平方メートルの展示スペースを設ける。香炉や燭台(しょくだい)、花立てが一式になった昔ながらの具足から、デザイン性の高いおりんをはじめとする現代仏具、アート作品まで124種類の品を並べる。

 伝統の技と職人の思いが詰まった仏具を「あの世でも大切にしてほしい」というメッセージを込め、「冥土」をテーマに設定した。青年会のメンバーが冥土をイメージして仮装したユニークなPR画像も用意し、チラシに用いる。

 青年会は約40人の若手職人で構成する。作品の販売経験がないメンバーもいることから、得意とする技術で装飾したマグネットの試作品を展示するコーナーも用意する。

 展示を企画した羽田純副会長は「高岡に元気な若手職人がたくさんいることを、業界関係者はもちろん、幅広い人に知ってもらいたい」と話している。

見本市で展示する銀製の具足

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