石木ダムの建設 中止求め意見書 自然保護団体

 湿地の保全、再生など自然保護活動に取り組むNPO法人ラムサール・ネットワーク日本(東京)は29日、県と佐世保市に対し、東彼川棚町で計画する石木ダム建設事業の中止を求める意見書を提出した。
 同団体関係者らは今月、設立10周年のシンポジウムを前に、元ラムサール条約事務局次長のニック・デイビッドソン氏らと建設予定地を視察した。意見書では「ダム建設が与える影響を肌で感じ、水の自然な流れが自然環境の保全に不可欠であると再認識できた」とし、中止を求めた。
 県河川課は「内容を知事に伝える」としている。

© 株式会社長崎新聞社