2人目殺人未遂で再逮捕 横浜・南区の連続刺傷「神から殺せと」

事件現場周辺=8月9日午後9時50分ごろ、横浜市南区

 横浜市南区の路上で9日夜、男性2人が相次いで切り付けられた事件で、県警捜査1課と南署は30日、男性1人への殺人未遂容疑で逮捕されていた無職の男(46)=同区大岡2丁目=を、もう1人に対する同容疑で再逮捕した。

 再逮捕容疑は、9日午後7時15分ごろ、自宅近くの路上で、同市金沢区に住む宅配便の男性配達員(45)の背中を文化包丁で刺し、殺害しようとした、としている。配達員は不在通知を処理中で、軽傷を負った。

 同課によると、同容疑者は配達員と面識はなく、調べに対し「当日、自宅にいたら、神から殺せと言われた」と供述、容疑を認めている。自宅から文化包丁を持ち出したとみられ、県警はこれまでに同容疑者宅から血痕が付着した包丁1本を押収している。

 配達員が襲われた約10分後には、約100メートル離れた路上で、帰宅中だった近くに住む国家公務員の男性(49)が腕などを複数回切り付けられた。容疑者の特徴と似た人物がいるとの情報を基に、県警が10日未明、自宅にいた同容疑者を任意同行し、切り付けたことを認めたために逮捕した。

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