長崎県西海市西彼町下岳郷で29日、150年以上続く下岳神社の祭礼「下岳龍神祭」があり、住民ら約150人の大名行列が地区を練り歩いた。
五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を願い、同郷や同祭保存会が毎年開いている。
龍神祭は江戸時代末期の1857(安政4)年、地区内に新田を開発した波佐見の豪農、永冨久平次が、雨雲を自在に操る龍神を和ませようと、沖の小島に市杵島(いちきじま)神社を創建。これを祝い住民らが行列したことが始まりという。
参勤交代を模した行列は、なぎなたや挟み箱などを持った男衆を先頭に下岳神社を出発。子どもたちやみこしが続いた。約800メートル離れた市杵島神社まで往復。沿道の見物人が拍手を送った。
大名行列練り歩く 西海・西彼 下岳龍神祭
- Published
- 2019/08/31 00:00 (JST)
- Updated
- 2019/08/31 12:42 (JST)
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