石動駅 送迎便利に 専用駐車場4台分増設 小矢部市民の要望に応え

送迎用駐車場に増設された4台分(手前)

 小矢部市の石動駅前(北口)にある送迎用駐車場に止められる車の台数が今月、3台から7台に増えた。駅に隣接する市民図書館の建設工事で場所が変わり、以前より駐車台数が減ったため、利用者から不便さを指摘する声が寄せられていた。管理する市都市計画課は「工事中で不便を掛けるが、少しでも使いやすいようにしたい」と話す。(小矢部支局長・柳田伍絵)

 小矢部市は国の補助金を活用した「石動駅周辺整備事業」を2015年度から進めている。旧石動駅の駅前広場は送迎用駐車場がなく、無断で車を止めるケースが相次いだ。新駅舎の工事に伴い、市は利便性を向上しようと、17年9月から駅前広場に8台分の臨時送迎用駐車場を設けた。

 18年11月に新駅舎の利用が始まり、旧駅舎跡に建つ市民図書館の建設が本格化。ことし3月下旬から工事バリケードの範囲が広がり、駅前広場の送迎用駐車場は使えなくなった。市は別の場所に3台分を用意したが、以前より5台分少なくなり、駐車スペースが足りないとの意見が議会などを通じて寄せられていた。

 こうした声を踏まえ、市は今月23日から時間制駐車場の4台分を送迎用に切り替えた。駅南側に時間制駐車場が新設されたため、駅前側には余裕があった。

 市内の40代男性会社員は子どもの送り迎えでほぼ毎日、駅前の送迎用駐車場を利用する。増設前は車を止めるまでに順番待ちになったと言い、「(増設で)便利になり、時間に余裕ができた」と歓迎する。

 新しい駅前広場は図書館の工事終了後に整備に入り、20年度に完成予定。一般乗降車用のスペースは送迎車用6台を含め8台が設けられる。

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