進次郎氏初当選から10年 節目の夏に述懐と意気込み

神奈川新聞社の単独インタビューに応じ、今後への意気込みなどを語る小泉進次郎氏=衆院議員会館

 自民党の小泉進次郎衆院議員(38)=11区=は8月30日で初当選から10年を迎えることを受けて神奈川新聞社の単独インタビューに応じ、「10年後の自分が与党の議員という想像がつかなかった」と、逆風が吹き荒れ、自民党が下野した最初の衆院選を振り返った。今後に向けては、「年金改革など今まで手掛けたことを実現し、国民の皆さんに届けていく。結婚により、子育て(政策)など新たに取り組む分野が出てくるのは間違いないと思う」と語った。

 小泉氏が初陣を飾った2009年夏の衆院選では、自民党が大敗し、民主党に政権を奪われた。「自民党に対する批判と世襲批判は、骨が覚えているというくらい、染み込んでいる。批判の嵐と街中で浴びせられる罵倒。あのときに支えてくれた支援者の姿は、鮮明に覚えている」と述懐。その上で、「本当に今、スタートが野党、スタートの選挙が苦しくてよかったと思う。追い風の選挙が最初だったら、後が大変だったと思う」と述べた。

 今後の10年に向けては、これまで手掛けてきた年金改革や国会改革で具体的な成果を出す意向を強調。フリーアナウンサーの滝川クリステルさん(41)との結婚にも言及し、「一人一人の多様な生き方、働き方がかなうような社会をつくっていく。結婚がそう強く思う新たなスタートになったのは間違いない」と話した。

 当選から10年と結婚が重なったことに関しては、「10周年の時になんて考えていなかった。本当にたまたま」と語った。

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