民謡の県トップの座を決める第46回北日本民謡舞踊県大会が31日、富山市のオーバード・ホールで開かれ、決勝で「福光めでた」を歌った南砺市城端の会社員、江田留莉さん（35）が北日本民謡大賞に輝いた。「家族や先生方への感謝の気持ちでいっぱい」と涙ながらに語った。
第42回北日本こども民謡大賞は南砺市福光東部小3年の石崎藍琉（あいる）さん（8）、第3回北日本健寿民謡大賞は富山市水橋上桜木の相川登さん（75）が受賞した。
南砺、上市、射水の地区予選を経て、高校生以上を対象にした北日本民謡大賞には23人、中学生以下の北日本こども民謡大賞、70歳以上の健寿民謡大賞にはそれぞれ12人が出場した。
江田さんは祖母の影響で民謡を習い始め、小学校高学年から出場してきた。初の栄冠に「気持ちを込めて丁寧に歌えた。これからもいろいろな民謡に挑戦したい」と話した。
石崎さんは初めての県大会で大賞に選ばれた。「上手にできたから自信はあったけど、まさか大賞を取れるとは思わなかった。とてもうれしい」と喜んだ。
相川さんは3年連続3度目の出場で初めて大賞に輝いた。「大きく張りのある声を出せたのが良かった」と振り返った。
藤間勘史弥社中が熊本民謡の「おてもやん」で開幕を飾り、津軽民謡歌手の須藤圭子さん（東京）らが特別出演した。最後は受賞者らによる「こきりこ節」で大会を締めくくった。
北日本民謡舞踊連合会、北日本放送、北日本新聞社主催。
◇優秀賞▽民謡大賞部門＝藤畑和子（立山）大門直一（上市）嶋田洋子（砺波）海老功（射水）▽こども大賞部門＝西宮歩花（富山）松山瑞希（同）岡田心音（南砺）大嶋みらい（入善）石田悠晃（高岡）小竹にこ（富山）高木柚葉（同）荒木彩香（同）谷岡理子（同）室井泰拓（高岡）林桜子（同）▽健寿大賞部門＝押田七子（富山）酒井千代子（射水）澤田勲（富山）城道子（同）前田美智子（立山）西田久美子（南砺）五位尾節子（富山）瀬尾千恵子（高岡）吉村和子（富山）加賀谷那智子（同）小林博（魚津）
