「すくえた!」響く歓声 長さ50メートル そうめん流し

夢中でそうめんをすくう子どもたち=長崎市立戸町小

 長崎市戸町2丁目の市立戸町小で8月31日、長さ約50メートルのそうめん流しが登場。夏休みの終わりを、児童と保護者計約250人が楽しんだ。
 同校育英会(佐藤尊之会長)の親子懇親会として初めて開いた。そうめんを流す樋(とい)は、保護者らが竹を切って準備し、校内の106段の階段に設置した。
 流したそうめんは、500把(わ)。高低差と水流で勢いよく流れてくるそうめんを箸でたぐり寄せようと、児童たちは悪戦苦闘。ようやく箸ですくうと、つゆを付けてつるりとしたのど越しを味わった。
 合間には、キュウリやミニトマトのほか、小さくてつかみにくい種なしブドウやグミも流した。うまくキャッチできた児童がいると、周囲から大きな歓声が上がった。
 4年の小川千裕さん(10)は「箸を置いて引っ掛ける作戦で、そうめんはたくさん食べられた。トマトは取れなかった」と笑顔で話した。

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