地域と食で触れ合い 子ども食堂開く 富山・障がい者就労支援サンピース 

事業所の利用者が作った食事を頬張る子どもたち

 障がい者と地域住民が交流する機会をつくろうと、知的障がい者の就労継続支援事業所「サンピース支援センター」は31日、富山市大島2丁目の同所で、子ども食堂を開いた。事業所利用者と訪れた家族連れらが食事やゲームを楽しんだ。

 同事業所では、知的障がい者2人が軽食の調理・販売や木工品・手芸品作りに励んでいる。多くの人に知的障がいについて理解を深めてもらうとともに、事業所の利用者が作った軽食を生かす試みとして、子ども食堂を開くことにした。

 この日は、県しらとり支援学校の生徒、近くに住む親子ら約20人が集まった。小学生以下の児童らは、チヂミやそばめし、わかめスープなどを無料で味わった。父母らには300円で提供された。ビンゴゲームやパズルゲームもあった。

 同事業所は今後、月1回ペースで子ども食堂を開く予定。長谷川江利子センター長は「地域の子どもたちが、障がいを持つ人を身近に感じ、取り巻く環境について考えてもらう場所になるといい」と話した。

© 株式会社北日本新聞社