北日本となみ野茶会は1日、小矢部市のクロスランドおやべのアートハウスおやべで開かれ、斬新な書作品が展示された会場で来場者が茶趣に浸った。
表千家の嶋田洋子さん(小矢部市)が席主を務め、本席は立礼式でもてなした。書家の酒井安子さん(同市)が描いた長さ4メートルの松の絵5枚が天井から下げられ、風がそよぐ松林の風情を演出した。
床には14代家元而妙斎筆の扇「四海同風」を掛け、花入れにタカサゴフヨウやサワギキョウを生けた。水指は人間国宝の井上萬二さんの青白磁を用いた。
香煎席にも滝つぼや水面をイメージした酒井さんの書作品が飾られ、涼やかな雰囲気の中で来客がアートと茶趣を堪能した。