黄金の輝きに感激 ラグビーW杯 優勝トロフィーに熱視線

ラグビーW杯の優勝トロフィーを囲むスクール生ら=小田原市久野

 20日開幕のラグビーワールドカップ(W杯)の優勝トロフィー「ウェブ・エリス杯」が1日、小田原市内で展示された。地元で競技に励むスクールの小学生らが、黄金に輝く世界一の証しに見入った。

 前日に横浜や鎌倉市内でお披露目されたトロフィーが、自動車部品メーカー「ミクニ」の小田原事業所グラウンド(小田原市久野)にお目見えした。普段グラウンドで練習している小田原ラグビースクールの子どもたちに加え、招待された平塚、茅ケ崎、秦野各市のスクール生も合わせ、総勢約160人でトロフィーを取り囲んだ。

 小田原ラグビースクールのキャプテン・中島新太さん(市立酒匂小学校6年)は「トロフィーは顔が映るぐらいきれいだった」と感激した様子。「将来は日本代表になってW杯で優勝して持ち上げたい」と興奮気味に話した。スクールの山本洋一校長(67)は「トロフィーを見て、真摯(しんし)な取り組みを重ねる各国の代表選手を見習い、練習に一層励んでもらえれば」と期待した。

 県西地域のラグビー人口は県内の他地域と比べて少なく、5年前までは「不毛の地」(山本校長)だった。だが、前回W杯での日本代表の活躍で同スクールが発足。同社の協力もあり、今は70人近くが、だ円形のボールを追い掛けている。日本代表として第1回W杯に出場した同社の生田久貴社長(56)は「決勝をやる横浜に負けず、県西でもラグビーを盛り上げたい」と話した。

 午後には、小田原駅前の地下街「ハルネ小田原」でも展示された。

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