地震想定迅速に行動 防災の日

(上)真剣な表情で救助訓練を行う参加者(高岡) (下)段ボールベッドの組み立てを訓練する参加者(砺波)

 高岡市は伏木、牧野の両中学校区で行い、約900人が災害時の備えを確かめた。

 呉羽山断層帯を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生し、市内で震度7を観測したとの想定で行い、住民が小、中学校に避難した。

 「防災の日」の1日、高岡、砺波の両市で市総合防災訓練が行われ、住民らが地震などに備えた。

■高岡 建物の下敷き 救助訓練

 伏木中学校には約300人が避難した。初期消火やロープ結索など23の訓練ブースが設けられ、参加者がブースを回って体験した。

 救助訓練では、重なり合う木材の下に人がいないか確かめ、ジャッキやバールなどを使ってけが人に見立てた人形を運び出した。土砂災害の恐ろしさを体感できる3Dシアターや炊き出しなどもあった。

■砺波 段ボールベッド組み立て

 砺波市は高波地区など5会場で約2千人が参加して行った。避難所での段ボールベッドの組み立てや、自衛隊炊事車による炊き出し訓練を行い、災害時の行動や対応を確認した。

 震度7の地震が起きたと想定。若林、林地区などで、非常持ち出し袋を背負った住民が次々と避難した。高波会場では、昨年の北海道地震の教訓を生かして導入した段ボールベッドの組み立て訓練を行ったほか、自衛隊と消防署員が合同で倒壊家屋からけが人を救出した。同市のエフエムとなみが臨時災害放送局を設ける訓練も行い、訓練の様子を放送した。市内ではこのほか、市民一斉シェイクアウトや市議会で議員の安否確認などの訓練も行われた。

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