射水市戸破(小杉)の高野山真言宗金胎寺(こんたいじ)(志村慧雲住職)と県自衛隊家族会(野澤幸昭会長)は1日、現役自衛官の身体健全と任務の無事を願う大護摩祈願法要を同寺本堂で初めて行った。同家族会や自衛隊などの約60人が参加し、職務に当たる家族や仲間の健康を祈った。
野澤会長と埜崎吉夫県隊友会長が「心を一つにして隊員の無事を祈りたい」とあいさつ。ほら貝や錫杖(しゃくじょう)を手にした僧侶が本堂に入り、志村住職が本尊の前で護摩をたき、真言を唱えた。
参拝者は、護摩の炎で焼くと御利益があるという木製の棒「添木(そえぎ)」を手に参拝。炎に添木を入れて手を合わせ、わが子の健康や任務の無事を願った。
法要は志村住職が陸上自衛隊中部方面隊オピニオンリーダーを務めていることや吉田智照(ちしょう)副住職の娘3人が海上自衛官として勤務している縁で、家族会射水地区会(曽根隆子会長)と相談して準備を進めてきた。
殉職者の追悼法要は全国で営まれているが、現役自衛官の無事を願う法要は県内初で、全国でも前例がない可能性が高いという。志村住職は「私たちが安心して暮らせるのは、国を守り災害救援にも力を尽くす自衛隊のおかげ。これからも応援したい」と述べた。来年以降も9月最初の日曜日に法要を開く考え。