【MLB】大谷翔平、打撃の状態を自己分析「自分のスイングできてない」「高めに手が出る」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ブルペンではオースマス監督を捕手役に29球「良くはなっている」

■エンゼルス – Rソックス(日本時間2日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)、本拠地レッドソックス戦で2試合連続のベンチスタートとなった。試合前にはブルペンで投球練習を行い、元捕手のブラッド・オースマス監督を相手に計29球。終了後には取材に応じ、苦しんでいる打撃について「自分のスイングができていない」と分析した。

 昨年10月に右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた大谷は、これが14度目のブルペン入り。キャッチボールを行った後、70~80メートルの距離で遠投を行い、ブルペンに入った。捕手役のオースマス監督を立たせて11球、座らせて29球。全体的に軽めでの投球だったが、終盤で力を入れる場面もあった。

 大谷は強度については「前回と変わらずにいきました」と明かし、「良くはなっているとは思いますけどね。もちろん劇的に良くなるということはまだないですけど」と投球についての手応えを示した。今後については「不安なく投げれるのが一番じゃないかなと思います」と話す。

 一方で、打撃については「ヒットも出ていないですし、いいスイングが出てないというのは……まぁ自分のスイングができていないのかなと思うので、そこが一番じゃないかなと思います」「自分のスイングができていないので、できている上での結果ならしょうがないんじゃないかな、というのはあるかなと思います」と自己分析した。

 8月前半は安打を量産していたが、最後の8試合でわずか3安打と失速。月間成績は26試合出場で打率.281、1本塁打、11打点、OPS(出塁率+長打率).744に終わり、最近12打席連続無安打中。30日(同31日)のレッドソックス戦では自己ワースト4三振を含む8打席無安打と苦しんだ。

「こういうことも含めて実力」「打てないのは技術がないということ」

 大谷は「納得できるアウトが少ないのかなと思うので、そこじゃないかなと思います。そこが増えれば必然的にいい結果が出るんじゃないかなと。アウトというのは必ずあることなので、どういう形のアウトなのかというのが大事かなと思います」と言う。さらに「ボールの見え方としては見えてますけど、打ちに行ったときにファウルになったり空振りが多くなってたりというところじゃないかなと思ってますけどね」「インコースは得意な方なので、ある程度広くでもいいのかなと思ってますけど、高めに手が出たりとか、そういうのは良くないかなと思いますね。明らかなボールだったりするので」とも話す。問題点は見えているだけに、あとは「自分のスイングができるか」になってきそうだ。

「何回も前から言ってますけど、こういうことも含めて実力なのかなと思っているので、それは打てないのは技術がないということじゃないかなと。ただ単に引き出しがないので、良くなるまでに時間がかかったりじゃないかなと思っているので、それは経験していくしかないなと思ってます。これがいい経験だったなと思えるような発見があればいいんじゃないかなと思ってます」

 31日(同1日)の試合では、フェイスガードなしのヘルメットで登場した。新しいヘルメットを試したといい、フェイスガードを付けるかどうかはまだ決断していないという。試行錯誤を続けながら、復調への道を模索している。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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