キャンプ向きとの違いも解説!登山におすすめなアウトドアナイフまとめ 「登山でアウトドアナイフって、いつ使うの」と思っていませんか? ナイフの使い道は登山とキャンプとでは異なることもあります。登山向けなものは、はギザギザした波刃が特徴です。主にザイル(ロープ)を用いた登攀や応急時の処置に使用します。そこで今回は、登山向けアウトドアナイフについてご紹介。登山スタイルや使用シーンに合わせて、最適なモデルを選びましょう!

どう違う?「登山向き」と「キャンプ向き」のアウトドアナイフの違い

アウトドアナイフには数多くの種類があります。刃の形やデザインも各モデルによって異なるため、使用シーンに合わせて適切なモデルを選ぶことが大切です。まずは、登山向きとキャンプ向きのアウトドアナイフの違いを理解しておきましょう。

登山に向いているアウトドアナイフの特徴

登山向きのアウトドアナイフは、ギザギザしている波形の刃が特徴です。波刃はロープの切断といった「切り裂く」作業に適しているため、ザイルを扱う登山では重宝します。折りたたみ式の小型のフォールディングナイフや多機能ツール(アーミーナイフ)が、どちらかというと登山に向いているモデルです。

ただし、登山であれば必ずしも波刃のナイフを選ばなければいけないわけではありません。登山スタイルや行き先によっては直刃を使う人もいるので、刃形は用途に合わせて選びましょう。

キャンプに向いているアウトドアナイフの特徴

キャンプでは料理をしたり、小枝を削ったりと、登山よりもさまざまな目的でナイフを使用します。繊細な作業からハードな作業までをこなせるように、キャンプ用のアウドドアナイフは、刃がやや厚く、先端が少し下がっているのが特徴です。

一般的には「シースナイフ」と呼ばれる、刃を鞘に収めるアウトドアナイフを使用します。その意味では、大振りの「ナタ」もシースナイフの一種です。ブッシュクラフトなどではナイフをしっかりと握りこむため、刃(ブレード)がハンドル後端まで通っているモデルだと安定感も増します。

登山でナイフを使うのはどんなとき?

中には「アウトドアナイフって、いつ使うの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?登山においてアウトドアナイフは、主に道具のメンテナンスや緊急時に使用します。ロープを切断したり、ザックなどの装備を修理したりといった具合です。

また、奥深い山中でケガをした場合には、応急処置のために着用している衣類を切ることもあります。普段、アウトドアナイフはあまり使わないかもしれませんが、万が一に備えて、登山の際は必ず携帯するようにしましょう。

【登山向け】おすすめのアウトドアナイフまとめ

ここでは登山向きのアウドドアナイフである、フォールディングナイフと多機能ツールを紹介します。行き先や用途をイメージして、登山に最適なアウトドアナイフを選びましょう!

フォールディングナイフ

G・サカイ サビナイフ1 半波
沢登りや釣りにも適したナイフは、サビに強いのが特徴。24時間塩水にさらしてもサビることがないため、雨天時も安心して使用できます。鋭い切れ味と耐久性を持っており、刃持ちも抜群です。刃形は半波形のほかに、直刃もあります。

スパイダルコ レディバグ3ソルト
波刃と直刃の2種類のデザインから選べるアウトドアナイフ。片手でも操作がしやすく、グリップも握りやすいように設計されています。鋼材にはサビに強い「H\-1」を採用した、小型ながら鋭い切れ味を発揮する一本です。

スパイダルコ C11BK デリカ4
波刃・半波刃・直刃の3種類から選べる、スパイダルコの定番モデル。使いやすさを追求して、ハンドル部分は滑りにくい構造に設計されています。刃には穴を開けて、片手での操作性を向上させました。ロープの切断にも便利なスタンダードナイフです。

調理にも使いたい人には、直刃もおすすめです。

オピネル ステンレスナイフ#9
暖かみのある木製ハンドルが特徴のアウトドアナイフ。袋の開封や調理をするときに使いやすい直刃を採用しています。最初の一本にもおすすめのモデルです。

オピネル ステンレススチール皮紐付 \#7 Colorama
ザックにも取り付けられる、皮紐付きのステンレスナイフ。全5色展開の明るめカラーは視認性が高く、取り違えも防ぎます。登山にも携帯しやすい、刃長8cmのモデルです。

ガーバー 折りたたみナイフ 8444 パラフレーム1
軽量性を追求した、肉抜き加工のアウトドアナイフ。警察にも採用されている高品質モデルは、耐久性の高さも魅力です。ウルトラライト志向のユーザーに向いています。

レザーマン マルチツール ウェーブプラス
レザーマンの人気作「WAVE」のアップデート版。ハンドルを閉じた状態からでも、ナイフやヤスリなどを片手で素早く取り出すことができます。全てのツールにロック機能が付いた、手のひらサイズの高機能モデルです。

レザーマン フリー P2
直刃波刃コンボナイフを装備した、FREE「Pシリーズ」のスタンダードモデル。プライヤー以外の全ツールを外側に装備しているため、片手での操作性に優れています。ツールの呼び出しは根本を親指で押すだけなので、爪を傷める心配もありません。実用性の高いアウトドアナイフを求める方に。

◆サイズ:全長/108mm(クローズ時)、ブレード/70mm
◆重量:216 g
◆材質:ステンレススチール

ビクトリノックス ハンティングXT Grip
のこぎりや大型ブレードなど、全5機能を備えたマルチツール。デュアル・コンポーネント・ハンドル搭載で、握りやすさを追求しました。コンパクトで持ち運びしやすいため、ザックに忍ばせておくと重宝します。

ビクトリノックス ハントマン
リーズナブルな価格でありながら、全15機能を備えたマルチツール。ラージとスモールの2種類のナイフに、はさみやのこぎりも搭載しています。あらゆるアウトドアで使用できるため、持っていると何かと役立ちます。

アウトドアナイフを持っていると銃刀法違反になる?

日本の法律では、正当な理由なく刃物を持ち歩いたり、携帯したりすることは禁止されています。銃刀法違反に該当するかの基準は刃長が6cm以上あるかどうかで、これはアウトドアナイフも同様です。

しかし、刃物を持ち歩く「正当な理由」があるのであれば、銃刀法違反や取り締まりの対象になることはありません。「正当な理由」には、日常生活などで使用する刃物の購入も含まれているので、「お店でアウトドアナイフを買って自宅に持ち帰る」ことは法律の範囲内です。包丁やはさみを買っただけで銃刀法違反になるのであれば生活できませんからね。

アウトドアナイフを持ち歩くときは、所持するだけの正当な理由を明確にしておきましょう。

あると何かと役に立つ!登山にもアウトドアナイフを携帯しよう

アウトドアナイフは使う機会こそ少ないかもしれませんが、登山であったら便利なアイテムの一つです。調理に使わないのであれば、刃形がギザギザしていて、ロープやヒモが切断しやすいデザインがおすすめ。緊急時には「衣類を切る」などの行為にも使用するため、登山に行く際は携帯するようにしましょう。

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