京アニ放火殺人事件を揶揄か 連続テレビ小説『なつぞら』の作中ポスターに「ガソリン」の文言 NHKからの回答は

どうしてこういうことやっちゃうのか……だからぶっ壊されそうになるのでは?(写真はイメージです)

NHK・連続テレビ小説「なつぞら」の作中のポスターに「週刊ガソリン連載」といった文言があり非難の声が寄せられています。アニメーターとガソリンという組み合わせに「京アニ放火殺人事件を揶揄している」と思う方が大勢いるようです。

北海道・十勝の酪農家に引き取られた戦争孤児のヒロインが、高校卒業後に上京してアニメーターとして活躍する姿を描くNHKの連続テレビ小説「なつぞら」。

31日に、作中に登場するアニメ制作会社「東洋動画スタジオ」が手がけたとする作品のポスターや原画などを公式サイトで公開しました。

その中で「魔界の番長」といった作品のポスターに「週刊ガソリン連載」といった文言があり、また作品のヒロインがアニメーターという事もあってか「京アニ放火殺人事件を揶揄している」といった内容の非難が寄せられてしまいます。

Twitterなどでは、

「なつぞらの”週刊少年ガソリン”は本当に酷い。犠牲者や被害に遭われたアニメーターもいるのに、犯行に使われたのと同じ“ガソリン”というワードのチョイス。京アニ放火事件を軽視しているとしか思えない」

といった怒りの声が続々と届いています。

「なぜ週刊少年ガソリンなんですか? なぜガソリンにしようと思った? 制作側に悪意があるようにしか思えません。悪ふざけなんていう程度を越えていると思います」

「NHKひどすぎないこれ? アニメーション会社舞台にしといてわざわざ架空の雑誌名でガソリンて言葉使う? 今回のこれはさすがにひくわ。人がたくさん亡くなったり大怪我してるのに……狂った脚本だとは思ってたけどスタッフ全員狂ってるわ」

「よりによってアニメーション制作のドラマで“ガソリン”という言葉をパロディ的に使用する、悪質だと思います」

「何でアニメーターを題材にした話でそんな配慮のない事ができるの? 京アニ事件は35人も殺され、他にも負傷者を多く出した最悪な事件だよ? それも今年の最近の事。“事件を連想したものではない”なんて言い訳通らない」

といったコメントが寄せられていました。

多くの苦情が殺到したようで、あるユーザーがNHK、からの回答を掲載しています。それがこちら。

現在、問題の画像は公式サイトから削除されており、問い合わせには「ポスターを作成したのは事件前であった」との回答があったようです。

しかし、作成が事件前であったとしても、公式サイトで公開されたのは8月31日の事。

悪意はなかったとしても、公開する前に修正するなどの配慮があれば非難の声が寄せられることもなかったことでしょう。(文◎絹田たぬき)

© TABLO