雷鳥軍団、CS消滅

福井に敗れ、うつむきながらベンチに戻る富山ナイン=城光寺

 プロ野球・ルートインBCリーグの富山GRNサンダーバーズ(西地区3位)は2日、高岡市城光寺球場で福井ミラクルエレファンツ(同4位)に2-6で敗れた。2位の石川が勝利したため、富山のチャンピオンシップ(CS)進出の可能性が消滅した。富山がCS進出を逃すのは3季ぶり。通算14勝16敗で、順位は変わらない。

 富山先発のブラウンは初回に先制適時打を許し、三回には3ランを浴びて四回途中4失点で降板。2番手の阿部と6番手の松山も1失点し、流れをつかめなかった。

 打線は五回に松村と榎本の連続適時打で挙げた2点にとどまった。

 次戦は4日午後1時から滋賀県の今津スタジアムでオセアン滋賀ユナイテッドBCと戦う。

■3回逸機響く

 三回表に3ランを浴び、4点のビハインドを背負った富山の三回裏の攻撃は、逆転に向け1点でも返しておきたい重要な場面だった。しかし、無死一、三塁の好機からわずか3球で無得点の3アウトとなった。

 この日の相手投手は変化球が良く、三回の攻撃前に二岡智宏監督は「低めの変化球を見逃すように伝えた」。先頭の望月が四球、続くロイが右前打と、それぞれ粘って一、三塁の好機をつくった。

 しかし、林崎は初球の直球を打ち上げて捕邪飛。松村は2球目の低めに落ちていく変化球を打ち、二ゴロ併殺打となった。松村は「手を出さない方が良かったボール」と悔やみ、林崎も「三回が0点に終わったことが、この試合で一番良くなかった」と振り返った。

 終盤も力ない攻撃が目立ち、CS進出を逃した。二岡監督は「受け止めるしかない。優勝争いをした前期の最終盤に力を出し尽くしたため、後期は出だしでつまづき、波に乗れなかった」と語った。

 今季は残り4試合。来季に期待が持てる戦いを見せてほしい。  (社会部・石黒航大)

福  井   103 010 001=6   000 020 000=2 富  山 [勝]三染16試合5勝9敗 [敗]ブラウン26試合6勝3敗1S [本]清田4号(3)(井) ▽二塁打 荒道、工藤、榎本 ▽犠飛 寺田 ▽盗塁 須藤 ▽失策 松山 ▽暴投 ブラウン ▽与死球 阿部(荒道) ▽試合時間 3時間27分 ▽観衆 151人

▽スターティングメンバー 【富山】 1 センター 松村 2 レフト 榎本 3 DH マクシー 4 ショート 河本 5 ライト 金子 6 ファースト つよし 7 セカンド 望月
8 サード ロイ鈴木 9 キャッチャー 林崎 ピッチャー ブラウン

【福井】 1 ショート 澤端 2 セカンド 工藤 3 ファースト 荒道 4 DH 清田 5 センター 須藤 6 ライト 石井 7 キャッチャー 中村 8 レフト 寺田 9 サード 筒井  ピッチャー 三染

富山―福井 4回表、富山先発のブラウン(左から2人目)が先頭打者に四球を与え、ナインがマウンドに集まる
富山―福井 5回裏富山2死一、三塁、榎本が左前適時打を放ち2点目を挙げる
富山ー福井 3回裏富山無死一、三塁、林崎が捕邪飛に倒れる=城光寺

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