ニッペMが今季初勝利 一気に2位浮上<卓球・Tリーグ>

写真:サウェータブット スターシニー(ニッペM)/提供:©T.LEAGUE

<ノジマTリーグ2019/20シーズン 9月2日(月)大阪府立体育会館>

2日、ノジマTリーグで日本ペイントマレッツ(以下、ニッペM)とトップおとめピンポンズ名古屋(以下、名古屋)が対戦。今季これまで勝ち星のなかった加藤美優が2勝と大車輪の活躍でニッペMが初勝利を挙げた。勝ち点を5に伸ばし、ニッペMが2位に浮上したこの試合を振り返る。

1番:李皓晴/蘇慧音 1-2 森薗美咲/森田彩音

写真:森田彩音(左)と森薗美咲/提供:©T.LEAGUE

ニッペMは3戦連続して、李皓晴/蘇慧音が登場。一方の名古屋はここまでシングルス2勝と好調の森田彩音と今季初出場の森薗美咲の組み合わせ。

第1ゲームはお互いポイントを取り合う展開に。しかし、最後は蘇慧音のサーブミスで名古屋がものにする。普段からコンビを組むニッペMも徐々にペースを掴み、第2ゲームを11-5で制す。

6-6から始まる第3ゲームは森薗のサーブで流れを奪うと、そのまま勝利。大事なダブルスは名古屋に軍配が上がった。

2番:サウェータブット スターシニー 3-0 梁夏銀

写真:梁夏銀/提供:©T.LEAGUE

ここまで2勝と絶好調のスターシニーと2連敗と勝ち星のない梁夏銀という対照的な2選手の対戦となった。

第1ゲーム序盤は梁夏銀が4連続ポイントを奪うなど、互角の戦いを見せる。しかし、一度勢いに乗ると誰も止められないのが今のスターシニー。

面白いようにボールが決まり、たまらず梁夏銀が苦笑いする場面も。終わってみれば3-0とスターシニーが完勝。開幕から負けなしの3連勝を飾った。

3番:蘇慧音 2-3 森田彩音

写真:森田彩音/提供:©T.LEAGUE

昨日は早田ひな(日本生命レッドエルフ)を破り、一躍チームのエースとしての活躍が期待される森田彩音は世界ランキング31位の蘇慧音と対戦。

強打で押す森田に対して緩急のあるボールで対抗する蘇慧音は相手の持ち味を封じ、第1ゲームを奪う。

続く第2・第3ゲームでは要所でのサーブミスもあり、森田が取り返す。第4ゲームも森田がペースを掴み、このまま勝利を収めるかに思われたが蘇慧音も意地を見せ、勝負はファイナルゲームに。互いにポイントを取り合うも最後は森田のパワーが一枚上。単複に渡る活躍で、早くも今季3勝目を挙げた。

4番:加藤美優 3-0 山本笙子

写真:加藤美優/提供:©T.LEAGUE

勝利へ後がなくなったニッペMはここまで4連敗と結果を残せていないエース・加藤美優が登場。現役大学生の山本笙子との対戦となった。

序盤からミユータ、しゃがみ込みサーブと持ち味を遺憾なく発揮する加藤に圧倒される山本。そのまま加藤が2ゲームを連取する。

第3ゲームで一矢報いた山本だったが、最後は経験で勝る加藤が競り勝ちストレート勝利。加藤が今季初白星を挙げた。

5番:加藤美優 1-0 梁夏銀

写真:梁夏銀(手前)と加藤美優/提供:©T.LEAGUE

ニッペMはここまで3戦全てでビクトリーマッチ(1ゲーム限りの延長戦)までもつれ、その全試合で加藤が起用されてきた。一方の名古屋は森田が2本使いのため出場できず、梁夏銀が初選出となった。

序盤から点の取り合いになり、両者ともになかなかペースを掴むことができない中、初めにマッチポイントを迎えたのは梁夏銀だった。しかし、マッチポイントを2本凌ぐとそのままの勢いで加藤が勝利。怒涛の4連続ポイントでチームを初勝利に導き、エースとしての役割を果たした。

スコア:ニッペM 3-2 名古屋

写真:今季初勝利を挙げたニッペMの選手たち/提供:©T.LEAGUE

李皓晴/蘇慧音 1-2 ◯森薗美咲/森田彩音
9-11/11-5/7-11

◯サウェータブット スターシニー 3-0 梁夏銀
11-7/11-5/11-5

蘇慧音 2-3 ◯森田彩音
11-6/8-11/7-11/11-10/9-11

◯加藤美優 3-0 山本笙子
11-7/11-2/11-10

◯加藤美優 1-0 梁夏銀
12-10

文:ラリーズ編集部

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