地味な生き物〝声〟聞いて もしもし水槽展示替え 海きらら

「残念な生き物」の〝声〟を聞く子ども=佐世保市、海きらら

 長崎県佐世保市鹿子前町の九十九島水族館(海きらら)は、水槽横の受話器から生き物たちの“声”を聞くことができる「もしもし水槽」を展示替えし、普段はあまり目立たない「残念な生き物たち」を紹介している。10月31日まで。
 受話器を取ると、飼育員が生き物になりきって生態を説明してくれる人気の水槽で、年に3回ほど展示内容を変えている。
 今回は、昼間は石の下に隠れてほとんど出てこない「クモヒトデ」と、地味だが、微生物などを食べて砂をきれいにする特技を持つ「マナマコ」「マガキガイ」の3種類を展示。それぞれ自分の存在や意外な一面をアピールしている。
 飼育員の永光萌衣さん(21)は「少し残念だけど、愛嬌(あいきょう)のある生き物たち。『もしもし水槽』以外の水槽にもいるので、ぜひ見つけてほしい」と話した。

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