魚津のりんご知名度アップ

加積りんごを使ったチューハイの発売を喜ぶ(右から)伊東組合長と神畑支社長、村椿市長、津田所長、海野組合長

 ■17日から5府県で販売 宝酒造開発の瓶入りチューハイ

 宝酒造(京都市)は魚津特産「加積りんご」の果汁を使った瓶入りチューハイ「寶(たから)CRAFT(クラフト)『富山 加積りんご』」を開発し、17日に富山を含む5府県限定で新発売する。同社が3日、魚津市役所で披露した。

 加積りんご組合(伊東仁志組合長)が業者に依頼して加工しているストレート果汁や、同社が宮崎県の工場で生産し厳選した焼酎などを使用。リンゴの華やかな香りと上品な甘みが特徴で、330ミリリットル入り1本268円(税別)。富山、福井、石川、京都、滋賀各府県の酒店やスーパー、コンビニなどで販売する。

 同社の神畑洋介京滋北陸支社長が、企画から約1年かけて発売にこぎ着けたことや、年間12万本を生産する予定などを紹介。伊東組合長は「組合員はリンゴを発信する新しいコンテンツができて喜んでいる」と述べた。村椿晃市長と海野武史JAうおづ組合長、津田敏県新川農林振興センター所長が祝った。

 ■ANA国際線機内食に 黒部 昌栄堂の加積りんごパイ

 和洋菓子製造販売の昌栄堂(黒部市三日市、松田憲昌社長)は3日、同社の「加積りんごパイ」が9月から、ANA国際線の機内食に採用されたと発表した。日本発の東アジア、東南アジア路線(一部路線を除く)で約6万個が提供される予定で、同社は「富山のイメージアップにつながればいい」と期待する。

 加積りんごパイは、魚津市の特産「加積りんご」を皮むきからリンゴ餡(あん)まで自社加工し、独自のパイ生地で包んで焼き上げた菓子。

 同社によると、ANA側が富山の食材を使用した商品を探していたところ、加積りんごパイのイメージや包装紙の上品さが、求める商品に合致したという。

 提供される期間は9~11月の3カ月間。松田賢悟専務は「富山のことを少しでも多くの皆さんに知っていただく良い機会になる」と話した。

「加積りんごパイ」を紹介する松田専務

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