無料公共自転車「ちょいのり黒部」好評

ちょいのり黒部の登録状況などが報告された協議会

 ■151人登録 近く5台増

 黒部市公共交通戦略推進協議会は3日、市役所で開き、4月に再開した無料公共自転車「ちょいのり黒部」の8月末までの登録者が151人であることが報告された。会長を務める大野久芳市長は「順調に伸びている。昨年のような大きなトラブルもなく一定の成果を上げつつある」と述べた。

 同自転車は2017年8月、バス利用者らの利便性を高め、公共交通機関の利用促進につなげようと導入したが、一部利用者が私物化するなど迷惑行為が後を絶たず、昨年8月から休止した。事前登録制の導入や施錠方法の変更などを経て、今年4月に再開した。

 登録者の伸びを受け、自転車は9月末までに5台増やして35台とする。6カ所あるステーションは今後1カ所増設する予定。

 この他、路線バス南北循環線、池尻線、石田三日市線が乗り入れるメルシーのバス停に、年度内に上屋を設置することも報告した。

 20~24年度の市地域公共交通網形成計画の策定に向けては、9月にJR黒部宇奈月温泉駅や路線バスの利用者らにアンケートする。

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