清流そうめん事業継承に希望 利賀

 ■8月生産休止 説明会に8社

 県西部森林組合が8月に生産を休止した南砺市利賀地域特産の「清流そうめん」について、組合が同月、事業継承について現地説明会を開いたところ、食品関係など8社が参加した。市は事業継続に「希望が持てる」と前向きな見方を示した。3日の市議会決算特別委員会で中島洋三氏の質問に市が説明した。

 利賀地域では1983年から手延べそうめんを製造しており、基幹産業の一つ。市によると、2009年には年間売り上げが最高の約1億5千万円に達した。

 しかし、17年の地滑りのため工場が休止。昨年11月に再開したが、人手不足などで生産量が限られた。昨年の売り上げは約5千万円にとどまり、組合が製造休止を決めた。地元からは製造休止の影響を懸念する声が上がっていた。

 現地説明会には、小売りや外食関係といった企業が参加した。今月5日まで入札を受け付ける。工場には当時15人が勤務しており、市は希望に応じて雇用を継続するよう申し入れる。

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