航空機トラブル想定し消火訓練 富山空港

機体に向けて放水を行う消防車=富山空港

 着陸トラブルによる航空機からの火災を想定した消火救難訓練が4日、富山市秋ヶ島の富山空港で行われ、消防署員や空港職員、医療関係者ら約210人が迅速な救助方法を確認した。

 訓練は定員270人の航空機が、突風にあおられ滑走路を外れて着陸、エンジン部分から出火し多数の負傷者が出ていると想定。消防、警察、医療関係者、空港内の24事業所でつくる消火救難隊員らが参加した。県防災航空センターヘリ1機と消防車などの車両33台も出動した。

 参加者は要救助者役の県消防学校生を担架に乗せて運び、けがの程度を判別する「トリアージ」を行った。消防車が機体に向けて一斉に放水したり、重傷者役を県防災航空センターヘリに収容し搬送したりする場面もあった。

 訓練は実際に定期便として運航している機体を使い、離発着が始まる前の早朝に毎年実施している。

けがの程度を判別する「トリアージ」を行う参加者=富山空港
要救助者役を担架で運ぶ参加者=富山空港

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