子どもの医療費助成 現物給付へ 来年4月から 時津・長与町

 西彼時津、長与両町は、子どもの福祉医療費助成について、小中学生分の支払い方法を来年4月から「現物給付」にするための条例改正案を、3日開会した定例町議会にそれぞれ提出した。
 福祉医療費は受診の際に支払う医療費の一部を助成する制度。両町では現在、乳幼児分の助成を現物給付しており、病院で自己負担額(1医療機関で1月につき1日800円、2日以上1600円)を支払うのみ。
 これに対し小中学生対象の助成は「償還払い」。いったん医療費を支払い、助成額を申請すると後日払い戻されるが、手間や時間を要する。生活圏が同じ隣町同士が相互の利便性を考慮し協議の上、同時期に条例改正案を提出した。
 3日の時津町議会一般質問で、浜辺七美枝議員(共産)が現物給付について質問。吉田義徳町長は「限られた財源の中、子育て支援策を充実させたい」と答えた。県こども家庭課によると、県内で小中学生分まで現物給付しているのは長崎市、平戸市など3市1町。

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