長崎にICT研究拠点 デンソー子会社 2020年4月業務開始

 自動車部品大手デンソーの子会社デンソーウェーブ(愛知県)は4日、長崎市内にICT(情報通信技術)などを活用したシステムやサービスの研究開発拠点を新設すると発表した。県や県産業振興財団が誘致した。
 拠点の名称は「長崎ソリューション開発センター」。出島交流会館(出島町)にある県の誘致企業用賃貸オフィスに設置し、2020年4月に業務を開始する予定。
 センターでは、地域の課題解決に向けたシステムやサービスの研究開発に取り組む。課題のテーマは今後、調査した上で決定する。人員は5年間で30人程度まで拡大する計画で、地元採用も検討している。
 立地企業に対する行政の支援が充実していることなどが長崎進出の決め手になったという。
 同社はQRコードなどの自動認識装置や産業用ロボット、制御装置などの機器やシステムの開発・製造と販売を手掛ける。2018年度の売上高は480億円。従業員数は1157人(3月末現在)。

© 株式会社長崎新聞社