ミラージュランドに新遊具 アラビアンメリーとバイキング 来年3月

バイキングの完成イメージ図

 魚津市施設管理公社は、ミラージュランド(同市三ケ)に来年3月、新たな大型遊具2機種を導入しようと準備を進めている。船の形をした遊具が振り子のように大きく動く「バイキング」と、ゾウの形をした遊具が上下しながらゆっくり回る「アラビアンメリー」。大人も子どもも楽しめる遊具を充実させ、市のにぎわい創出につなげる。

 バイキングは身長110センチ以上が対象で、高さ11.8メートル、座席数は32席。大人にも人気がある遊具でカップルなど若者を呼び込む。アラビアンメリーは子ども向けで、4人乗りの乗り物が8台あり定員は32人。

 魚津市施設管理公社によると、ミラージュランドの今年の売り上げは大型連休中に好天に恵まれた影響で、昨年に比べて増えている。現在の13機種から遊具数を増やすことで、来園者の滞在時間を延ばし、満足度向上につなげようと計画した。

 同公社が計8600万円を借り入れる予定で、売り上げから返済する。市の2019年度一般会計補正予算案の損失補償事項に盛り込まれた。4日、市議会全員協議会で市が報告した。

■リュウグウノツカイ剥製に  魚津市議会は4日開会し、村椿晃市長は提案理由説明で、県が魚津水族館の協力でリュウグウノツカイの剥製を作っており、完成後に水族館で展示し、小中学校の出前講座などに活用すると述べた。県内でリュウグウノツカイを剥製にするのは初めて。県は10月に県内である「世界で最も美しい湾クラブ世界総会」で剥製をお披露目する。

 魚津市と県は本年度からリュウグウノツカイなど富山湾で発見が相次いだ珍しい南方系の深海魚に関する共同研究を行っている。

 県が剥製にするのは、4月に入善町の海岸に打ち上げられていた体長約4.41メートルの個体で、魚津水族館の記録では最大。世界総会で披露した後、水族館に貸与し、県と市によって富山湾の魅力発信や古里教育に活用される。

 この他、2019年度一般会計補正予算1億2187万円(累計177億8743万円)など10議案、報告5件、決算認定9件を上程した。決算審査に向け、決算特別委員会が設置された。会期は10月7日まで。

 【決算特別委】◎寺崎孝洋、○廣田俊成、石崎一成、水田万輝子、松倉勇、梅原健治(◎は委員長、○は副委員長)

■水族館と埋没林博物館の入館者増  本年度の魚津埋没林博物館と魚津水族館の入館者数(4月1日~8月20日)がいずれも昨年度同期と比べて増えている。4日に開会した市議会の提案理由説明で、村椿市長が述べた。

 埋没林博物館は昨年度の4万1205人から、本年度は4万6569人と約13%増、水族館は昨年度の7万9482人から、本年度は8万4476人と約6%増。市は5月の大型連休や、各施設の多彩なイベントなどが奏功したとした。

アラビアンメリーのイメージ写真
提案理由説明する村椿晃魚津市長

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