学校、職場で一斉防災訓練 シェイクアウトとやま

身を守るため、机の下に隠れる子どもたち=富山市西田地方小学校

 地震を想定した防災訓練「シェイクアウトとやま」が5日午前10時から県内各地で一斉に行われ、参加者が机の下に隠れ、身の安全を守る行動を確認した。

 米国発祥のシェイクアウト訓練は、決められた日時に自宅や職場などで「まず低く」「頭を守り」「動かない」の三つの基本行動を取る。県内では2014年から毎年実施されており、今年は学校や企業、自治会などの計約18万5千人が参加を表明した。

 「みんな、地震だ」。富山市西田地方小学校では「ゴー」という地鳴りの音が放送で流れると、教諭が大きな声で子どもたちに呼び掛けた。

 同校では震度4の地震が起き、津波警報が発令されたとの想定で訓練を実施。1~6年生302人がいったん机の下に隠れた後、教諭の指示に従って最上階の4階に避難した。

 同校では月1回、火事や地震の避難訓練を行っている。山口洋子校長は「子どもたちは速やかに、静かに避難できていた。危機管理意識を強く持ち、災害時は被害を最小限に抑えたい」と話した。

津波に備え、4階に避難する子どもたち
4階に集まった子どもたち

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