野生のイルカに会いにいく!「道の駅 天草市イルカセンター」が誕生【熊本・天草】

熊本県南西部にある大小120もの島々から成る天草諸島。海に囲まれ育まれた独自の文化や生きものは、春夏秋冬で違う表情を魅せてくれます。熊本市から車で約2時間30分、天草五橋を渡る先に広がる海は藍より青く、まさに日本の宝島。その中にあるのが、イルカウォッチングで有名な五和町(いつわまち)です。今回は、2019年6月に誕生した「道の駅 天草市イルカセンター」をレポート!天草に住むイルカについて学んで、イルカに関連する体験や、目の前の二江(ふたえ)漁港で水揚げされる魚や地元の物産と、ワクワクのつまった新スポットに日曜のお昼頃行ってみました。

天草情報てんこもり、にぎやか二江市場の1階フロア

入口すぐに観光情報コーナー、その先にイルカウォッチング受付カウンターと休憩スペース。イルカウォッチングを楽しむポイントや、豊かな海を守る保全活動、天草観光について豊富に紹介してあります。

自転車レンタルで、近くの通詞島(つうじしま)や二江周辺巡りも(2時間500円)。

奥にある「二江市場」には地元の野菜、鮮魚、お弁当、お惣菜、パン、お土産など特産物が並び、「これは天草の名物よ~」と、軽快トークのスタッフさん。懐かしいおいしさにホッコリ。

海の幸!デジタルアクティブ!2階フロア

2階への階段の壁にはイルカや魚のイラストに、大漁旗とガラスのライトがキラキラと、まるで竜宮城。

券売機式の「漁協レストラン」の、天草の海の幸で腹ごしらえ。

広々展望デッキでパノラマの海を眺めたら「ドルフィンスクエア」へ進みましょう。

「VRイルカウォッチング」で海にもぐって、

大人も子供もファンタジーな体験!

人の動きにあわせてイルカが反応「ドルフィン・グリーティング(奥)」でトレーナー気分になったり、二江で獲れる魚・イルカ・漁法について学べる「デジタル図鑑」、海の生きものを好きな色で描きテーブルで泳がせる「デジタル水族館」と、雨の日でも楽しいオリジナルの海物語を。

「イルカがいるかも?!」双眼鏡で海の向こうをのぞいてみよう!

人気!天草に住むイルカをウォッチング!

天草を回遊するイルカには珍しく定住するミナミハンドウイルカ。天草・通詞島と長崎・島原半島の間にある早崎瀬戸に約200頭が住む理由は、複雑な海底地形に餌が豊富にあるからとのこと。

船に乗り地元の漁師さんが案内してくれる約1時間のイルカウォッチングは、1便目が10:00~の全5便で出航です。自然相手の観光なので、天候に左右されるところはご理解いただきたいところです。台風接近中のこの日は午後から欠航でしたが、ドルフィンスクエアで想像以上に満喫でした。

体にしみわたる天草スイーツ「IRU CAFE AMAKUSA(イルカフェ アマクサ)」

二江市場の一角にスイーツの行列を発見。「あまくさ海しおミルクソフトクリーム(350円・税込)」は、天草産牛乳のミルキーソフトと天日古代塩のマイルドなバランスがちょうどよく、ソフトの上にはイルカの形をしたカステラが青空にジャンプ!「発酵バターパイ生地の海しおソフトクリーム(500円・税込)」のゴージャス版も。

そのほか、天草かき氷(350円・税込)、べビーイルカステラ(15個入500円・税込、35個入1000円・税込)、タピオカミルク・タピオカソーダ(各500円・税込)。

青いハーブからできた合成着色料不使用の「オーシャンブルータピオカドリンク」は美しい天草海色。

夢の船旅、イルカと共に生きる藍の海

船から見える美しい藍の海にはイルカの群れ。船と同じ進路へジャンプし泳ぐ姿に、いつか一緒に泳ぐ!という憧れを抱き、願う共存の未来。自由で軽やかで愛らしいイルカに癒され、心弾む天草の旅となるでしょう。二江の漁民がイルカと共存し、守り続けてきた豊かな海。これからも地域一体となり未来へつなげるため、天草の人々は今日も海と向き合い生きています。

道の駅 天草市イルカセンター

〒863-2421熊本県天草市五和町二江4689-20

TEL:0969-33-1500

営業時間:9:00~18:00

入館料:無料

閉館日:12/31~1/1

アクセス:バス・車/熊本から約 2 時間 30 分~3時間

HP:https://www.amakusa-dolphin.jp/

天草宝島観光協会

https://www.t-island.jp/

[All photos by kurisencho]

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