小中学校跡地活用 民間からアイデア募る 年度内に事業者選定

 定例長崎市議会は5日、一般質問が始まり、4人が登壇した。市は既に閉校している樺島小、尾戸小、黒崎中の3校の跡地について、民間事業者から活用のアイデアを募る「サウンディング型市場調査」を実施していることを報告した。学校跡地でこの調査をするのは市では初めて。本年度中に事業者を決めたい考え。
 五輪清隆議員(市民ク)の質問に、高江晃理財部政策監が答えた。
 市資産経営室によると、少子化などに伴う統廃合で発生した市立小中学校の跡地は平成以降で20件ある。その後の活用法は、他の学校用地としての転用が7件、自治会や社会福祉法人への貸し付けが6件-など。
 半面、売却のため更地にしたものの売れ残った跡地もある。有効活用を図るため、まだ活用法が決まっていない今回の3校の土地・建物について民間のアイデアを募ることにした。7月末に募集要項を公表しており、12月以降に売却や貸し付けにより活用する事業者を選定する審査会を開く。
 高江政策監は「今後も学校の適正配置に伴い学校跡地は増えてくる。貴重な財産なので、さまざまな観点から有効活用を図りたい」と述べた。

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