「ちゃ」ってどんな意味? 福岡女学院大生が砺波で方言調査

住民と懇談しながら富山弁について調査する福岡女学院大の学生

■地区住民に聞き取り

 福岡女学院大(福岡市)の学生6人が5日、砺波市荒高屋の砺波暮らし体験施設佐々木邸で、砺波地方の方言について地区住民にインタビューしながら交流を深めた。 (砺波支社・原田修)

 方言調査は福岡女学院大人文学部メディア・コミュニケーション学科の言語研究フィールドワークの授業で、6日まで2泊3日で行う。

 5日は荒高屋自治会長の河島宗信さん(71)ら住民6人に家庭や寺など場所や状況、相手に応じた方言の使い方を、懇談しながら質問した。

 学生が「公園に行こう」と誘うときの方言を尋ねると、住民が「行こまいけ」、終わった後なら「行ってきたがやちゃ」と言うと答え、「まいけ」や「ちゃ」のニュアンスを、さまざまな例を示して説明した。

 尾口琴美さん(1年)は「九州は『やけん』をよく使うが、富山の『ちゃ』はいろんな場面で使えて便利そう」と話し、昨年に続いて参加した吉田理乃さん(2年)は「昨年は『だいてやる』(おごる)にびっくりしたけど、今年も砺波を訪れ、『ちゃ』や『け』が付く会話に親近感が湧くようになった」と話した。

 報恩講料理を味わったり、住民とバーベキューを開いたりして親睦を深めた。

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