カブス・キンブレルが故障者リスト入り ダルビッシュは順調

日本時間9月6日、カブスはクローザーのクレイグ・キンブレルを右肘炎症により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。これにより、少なくとも向こう10日間は、クローザーを欠いた状態での戦いを強いられることになる。一方、右前腕の張りにより日本時間9月2日の先発登板を回避したダルビッシュ有は、通常の調整メニューをこなしており、予定通り日本時間9月8日のブリュワーズ戦で先発できる見込みとなっている。

カブスのセオ・エプスタイン野球部門社長によると、キンブレルはクリスチャン・イェリッチに42号3ランを浴びた日本時間9月2日のブリュワーズ戦の試合中に、右肘に違和感を覚えたという。その後、MRI検査を受け、構造上のダメージは見られなかったものの、炎症があることが発覚し、故障者リスト入りする結果となった。

今年6月に3年4300万ドルの契約でカブスに入団したキンブレルだが、故障により戦列を離れるのは今回が2度目。今季ここまで21試合に登板して13セーブを挙げているものの、防御率5.68、被打率.243、WHIP1.53と安定感を欠き、期待に応えるパフォーマンスを見せることはできていない。キンブレルの離脱により、カブスは相手打者との相性を見極めながら、9回に登板させる投手を決めることになりそうだ。

一方のダルビッシュは、故障者リスト入りには至らず、通常の調整メニューをこなしている。投手コーチのトミー・ホットビーは、登板間のルーティンを無理に変更する必要はないと判断し、日本時間9月6日には予定通りにブルペンでの投球練習を行わせた。ホットビーによると、ダルビッシュは各球種を思い通りに投げることができており、現時点では日本時間9月8日のブリュワーズ戦に先発予定だという。

後半戦のダルビッシュは、先発ローテーションの柱と呼ぶに相応しい活躍を見せており、55回1/3を投げて防御率2.93、奪三振72、与四球3と安定感抜群。逆転地区優勝に向けてダルビッシュの存在は必要不可欠なだけに、ジョー・マドン監督も「(通常通りに投げることができている姿に)本当に安心したよ」と胸をなでおろした。

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