インスタ教室で女子力強化 雲仙市商工会 プロカメラマンと一緒に観光名所や飲食店など巡る

インスタグラム「雲仙大好き女子」の画面

 女子力アップします―。

長崎県雲仙市商工会の女性部が、写真共有アプリ「インスタグラム」を活用した発信強化に取り組んでいる。公式アカウント「雲仙大好き女子」を開設し、会員らが市内の景色や旬の料理、イベントを投稿。5、6日はプロのカメラマンを招き、会員らが“インスタ映え”する撮影手法を学んだ。
 同商工会女性部は現在263人いるが、会員事業所によって会員制交流サイト(SNS)の使い方はさまざま。同商工会は「SNS上に写真や情報はあふれている。埋没しないよう訴求効果の高い発信方法を学んでほしい」と6月、福岡市のSNS専門アドバイザーによるインスタ教室を開催。写真投稿の方法や、閲覧数を上げるこつなどを指導した。
 市内各7町に2人ずつインスタ委員を任命し、同月から公式アカウントを開設。委員らが中心となって船が並ぶ港や有明海に沈む夕日といった日常の風景のほか、旬の特産品や女性人気が高いスイーツなどの写真を投稿した。
 5、6日は、福岡市を中心に活躍するプロカメラマンが会員らと一緒に、観光名所や飲食店など約30カ所を回った。国見町の鍋島邸では「建物だけでなく、庭の石と草木の緑の対比を撮ってみるなど視点を変えることが大切」などとアドバイス。スマホを構えた会員は、しゃがんだり頭上から撮ったりして、“映える”写真に挑戦した。
 インスタ歴1年の池田智恵美さん(61)は「これまで全体を入れた写真ばかり撮っていたが、接写したほうがいい場合もあるなど、とても参考になった。雲仙の魅力をより美しくアップ(投稿)していきたい」と話した。

カメラマン(中央)に教わりながら撮影に挑む女性部員ら=雲仙市国見町、鍋島邸

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