「二の鳥居」完工祝い上がり物奉納 射水の二口熊野社

「二の鳥居」の下を通り抜け、掛け声に合わせて上がり物を奉納する参加者

 射水市二口(大門)の二口熊野社境内で建て替えられた「二の鳥居」の完成を祝う上がり物の奉納が6日、同社周辺で行われた。

 新しい二の鳥居は鋼鉄製で高さは約5メートル。40年ほど前に建てた木製の鳥居が老朽化したため建て替えた。

 奉納したのは八百物(野菜)や酒だる、餅俵などの縁起物。これらを肩に担いだ男たちは祝い歌を歌い、「オイ、オイ」という掛け声とともに7歩進んでは5歩下がり、また3歩進むというゆっくりとしたペースで境内を目指した。境内では餅まきを行い、7日に行う秋季大祭の前夜祭として獅子舞が奉納された。

 二口熊野社での上がり物奉納は10年ぶり。子どもたちが担ぐ縁起物もあり、沿道では多くの住民が見守った。宮総代の高橋邦雄さん(69)は「世代間の交流を深め、地域の伝統を引き継いでいきたい」と話した。

縁起物を担いで上がり物の奉納に参加する子どもたち
上がり物を担ぎ、掛け声に合わせて境内を目指す参加者

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