震度6弱想定し訓練 避難誘導手順など確認 諫早駅

負傷者の状態を確認する訓練=JR諫早駅

 JR九州長崎支社は6日、JR諫早駅(諫早市永昌町)で、震度6弱の地震発生を想定し訓練をした。同駅や県警鉄道警察隊、島原鉄道、市など8機関約60人が参加。構内の被害状況の把握や負傷者への対応、避難誘導の手順などを確認した。
 訓練は、災害発生時の対応能力向上を目的に、管内主要駅の持ち回りで毎年開き15回目。地震発生後、駅員らは構内を見回り、設備の安全など状態を確認。負傷者を救急隊に引き継いだ後、けがをしていない人を非常通路から近くの市立北諫早中まで誘導した。
 この後、駅員やテナント従業員らが、諫早消防署員から、消火器や自動体外式除細動器(AED)の使い方の指導を受けた。
 JR諫早駅の福光辰浩駅長(55)は「各機関の連携がスムーズで、想定時間内の避難誘導ができた。日ごろから横のつながりを強めて、災害に備えたい」と話した。

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