【U-18 W杯】佐々木朗希、高校最後の試合終える 侍ユニ「また着たい」、進路明言せず

大船渡・佐々木朗希(中央)【写真:荒川祐史】

登板は韓国戦の1イニングのみも「色んなことを学べた大会だった」

■オーストラリア 4-1 日本(7日・機張)

 韓国・機張(きじゃん)で開催中の「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(全試合テレビ朝日系列・BS朝日・AbemaTVで放送)を戦った侍ジャパン日本代表は豪州に1-4で敗れ、5位に終わった。前日の韓国戦に先発し、右手中指の血豆で1イニングで降板した佐々木朗希投手はベンチで声援を送った。高校最後の試合を終えた佐々木朗希投手は「プレイヤーとしてもっと貢献がしたかったです。負けてしまって残念ですし、悔しいですが、みんなと一緒に過ごした時間は楽しかったです」と振り返った。

 大船渡高校に入学し、激動の約2年半。取り巻く環境は著しく変わった。1年生の時から好素材として注目を集め、今春の高校日本代表の先行合宿で高校最速の163キロを記録。「令和の怪物」と称され、夏の岩手大会では決勝戦に登板しなかったことが議論を呼び、社会問題にもなった。ただ、野球人としての実力は着実に段階を昇った。「(2年半は)充実して、大きく成長できた時間でした」と高校野球への思いを明かした。

 今後については「帰ったら決めたいです」と明言はしなかった。しっかりと学校や家族と相談して、決めていく。初の“世界デビュー”は19球という短い時間で終わったが「こういう雰囲気の大会を経験できてよかったです。これからにつながる経験ができたと思います」。侍ジャパンのユニホームを着て戦った9日間のW杯。「機会があればまた着たいです」と日の丸を背負って戦う喜びを感じた。今回の悔しさを糧にして、次のステージでさらに大きな投手になることを、日本中は願っている。(Full-Count編集部)

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